【ライフスタイル最適化】シンプルライフの基礎知識

 


今回は、シンプルライフの基礎知識として、全体像を解説します。シンプルライフを行う上でのヒントになるとうれしいです。

1. シンプルライフの目的は何か

2. なぜシンプルライフを勧めるか

3. シンプルライフを行う順番

4. シンプルライフに至るステージ(階段)

5. シンプルライフの具体的方法 (モノ編、心編、身体編)

タライ・ラーマくん
この記事でシンプルライフの全体像を掴んでくれるとうれしいな
それでは、はじめましょう。この記事は3ページに分けて解説します。

シンプルライフとは何か

シンプルライフとは、自分と周りの環境をシンプルにする生活です。シンプルライフの目的は自分の人生を最適化することです。
ミニマムライフと似ているのですが、必ずしも必要最小限を目指しているわけではありません。
具体的には、自分の身の周り、自分の身体と心をシンプルにしていくことで人生をハッピーに最適化していきます。もちろん、シンプルライフ以外でもハッピーになる方法はありますが、シンプルライフがお金もかからず、幸福度が高められる点は大きなメリットとなります。
では、シンプルライフで具体的にどんなハッピーライフが待っているかを一緒に考えてみましょう。

シンプルライフを行う7つのメリット

よく、幸せか不幸かは気の持ちよう、視点を変えることが大切とはよく言われますが、実際には気の持ちようを変える、視点を変えるというのは難しいことが多いです。

実際、僕自身、心から変えて行こうと思ったことがあったのですが、難しかったんですね。うまくできませんでした。
そこで、まずは余計なものをできるだけ少なくして、身の周りからシンプルにしようと心がけました。

そうしたら、驚くほど即効性がありました。モヤモヤしていた気持ちや何となくの不安感が急激になくなったのです。

シンプルライフに変わると、こんなメリットがあります。

1. スペースの余裕が生まれる(部屋が広くなる)

2. 時間の余裕が生まれる

3. お金の余裕が生まれる

4. 過去や未来に囚われず、今を生きやすくなる

5. 最適体重になりやすくなる(身体がベストな状態になりやすくなる)

6. 心が穏やかに豊かになる

7. 自分の中に基準ができる

では、ひとつずつ解説していきましょう。

① スペースの余裕が生まれる(部屋が広くなる)

身の周りの不要なモノを手放していくにつれ、それらのモノが置いてあった空間を有効利用できるわけですから、スペースに余裕が生まれます。
不要なものを袋に詰めていくと、これだけのモノがスペースを圧迫していたのか!と驚くことでしょう。僕はびっくりでした。

② 時間の余裕が生まれる

モノを買うためには、お金を得る必要があり、お金を得るためには自分の時間を提供する必要があります。

シンプルライフでは、僕たちにとって必要なものと不必要なものを見分ける力を養っていくため、むやみにモノを買わなくなります。

モノは買うときだけでなく、維持するにもお金がかかります。置き場所は家賃として跳ね返ります。壊れた場合は処分するにも、修理するにもお金がかかります。それらはすべて、自分の労働をお金に換えて賄っていくものです。

その他、掃除する時間、探す時間、目移りする時間、どちらが良いか迷う時間など、モノによって奪われる時間も多くあります。

③ お金の余裕が生まれる

自分の中で吟味して、僕たちを最もハッピーにしてくれるモノはなんだろうかと常に考えていきますから、自分にとって必要のないものは自然と買わなくなります。

シンプルライフを意識すると、人との比較が少なくなり、人との優位性を保つための(マウンティングを取るための)出費が減ってくるのもお金に余裕が出てくる大きな要因です。

人より高い車に乗って自慢しようとか、高級時計を買って金持ちに見せようとか、人の上に立つための出費って意外と馬鹿にならないものです。

以前、橘玲さんの記事で載せられていた話です。

モナコの富豪の例を出されていましたが、富豪の中にもヒエラルキーがあり、モナコの王族が富豪が主催するパーティーに来てくれるとステイタスが上がるのだそうです。そこで王族をパーティーに招待するために豪華なクルーザーを準備するのだそうです。

クルーザーの中でパーティーを開くのですが、数億円のクルーザーだと相手にされない世界だというのです。

さらには、王族や有名人などのセレブをパーティに招待するためには、パパラッチから守るためのプライベートホテルが必要です。
お金持ち競争には上には上がいるので、僕たちが勝ち続けることはまず無理でしょう。

パンダくん
金持ち競争をしだしたら、キリがないね。
タライ・ラーマくん
冷静に考えると、人のためにお金を使っているようなものとも言えるな~。

シンプルライフは、モノをより多く持つという社会的な基準から離れた生活ですので、人との比較に苦しむことがなくなります。社会的なモノサシ(基準)から外れた生き方となるのです。モノサシから解放されると、人は自由になります。

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④ 過去や未来にとらわれず、今に生きやすくなる

シンプルライフを進めていくと、過去や未来にとらわれにくくなります。例えば、モノを手放すときのことを考えてみましょう。

  • 昔必要だと思って買ったんだけど、今でも必要かな。
  • 今は使わないけど、いつか使うかもしれないんだよな。手放すか残しておくかどうしようか。

この葛藤は必ず出るものです。実際には、今使わないものは手放していった方が快適に過ごせることが多いです。
しかし、それが難しいのが現実です。

今は手放さずに残しておこうというのも悪くありませんが、シンプルライフを進めると、手放した方がハッピーになれそうだ、と感じる瞬間が出てきます。ある意味、執着が少なくなった状態です。

これは、モノだけに限りません。初めての体験の時に生じた様々な感情の中には、手放した方がよいものもあるかもしれません(過去のトラウマや罪悪感、悲しみや怒りなど)。モノを手放すときと同じプロセスをたどります。

過去に思いを巡らし、未来も想像できるのが人間の特徴と言われますが、実際には、過去は変えられませんし、本当の未来は誰にもわかりません。私たちは何か分からない漠然とした不安を持ってしまい、それがないと何かの時に困ると考えてしまいがちです。

しかしながら、将来必要となるかもしれないモノを手放した経験があれば、「必要になったときはそのとき。何とかなる」という実体験が得られます。意識しようとしまいと、今に生きるトレーニングを行うことになるのです。

⑤ 最適体重になりやすくなる

シンプルライフを実践している人は、適正体重の方が多いです。理由はいろいろとあるのでしょうが、一番は必要以上に食べなくなるからではないかと思います。ストレスによるドカ食いなどもなくなりますし、自分を見つめる作業を通じて、むやみに食べることが亡くなってきます。

適正体重というのは、人によって異なるもので、標準体重よりも痩せている方が適正の方もいれば、太っている方が適正という方もいると思います。その方に一番あった体重がキープされるということです。

最適体重になりやすくなる、というのは理屈よりも実際にやられた体験で感じられた方がよいでしょう。

⑥ 心が穏やかで豊かになる

シンプルライフは手放す葛藤と解放のプロセスを繰り返していきます。喪失の後に解放があり、喪失感を手放すプロセスは、人の別れのプロセスにも重なります。苦しみの原因となっている自分の感情や習慣を手放し、新しい自分に向かった扉を開く練習をシンプルライフのプロセスで行っていきます。

心の関係については、後程、詳しく見ていきましょう。

⑦ 自分の中に基準ができる

タライ・ラーマくん
これが最大のプレゼントじゃないかな?

これが一番大きなシンプルライフの成果の果実ではないかと個人的には考えています。

シンプルライフを通じて、

 自分が本当に欲しているものは何か

 逆に自分が必要としていないものは何か

これを常に自分の中で問いていくわけです。過去や未来ではなく、今のあなたが欲しているものを突き詰めていくのです。そのプロセスを通じて自分軸ができてきます。

自分が本当に欲しているものは何かがわかれば、他人に惑わされることは非常に少なくなるでしょう。これは比較からの解放です。

シンプルライフを通じて、自己認識力が自然とアップします。自分が本当にハッピーになるために何が必要なのかが見えてきます。
人との比較に苦しめられることは激減するでしょう。

もちろん、比較することが悪いわけではありません。しかし、比較により苦しめられている、辛い思いをしているのであれば、比較の世界から抜け出たほうがよいでしょう。解放のツールとしてシンプルライフを試す価値は大きいと思います。

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シンプルライフを進める順序

シンプルライフを行うにあたり、身の周りのモノ、心、身体のどこから進めていくのがよいでしょうか。

結論から先に言うと、どこからスタートしても良いとは思います。頂上に行くのに複数の登山ルートがあるように、どのルートからも登ることはできるでしょう。

しかし、登山ルートに難易があるのと同様に、シンプルライフの階段にも比較的やさしいルートがあると考えています。

 

心と身体のどちらを先にするかは、人それぞれかと思いますが、まずは身の周りのモノをシンプルにしていくことから始めることをお勧めします。

シンプルライフを行うにあたり、身の周りからシンプルにしていくことをお勧めしました。その理由は次の通りです。

1. 成果が出やすい

2. 即効性のあるものから始めたほうがモチベーションを維持しやすい

3. モノをシンプルにすることで、自然と心や身体もシンプルになる

① 成果が出やすい

モノと心と身体で、一番目に付くのはモノです。次に身体、心は見ることができません。

次に1割、2割をシンプルにするのに簡単なのはどれでしょう。身の周りのモノでしょう。体重を1割、2割減らすのは早くても1か月、2か月かかりますし、努力が必要です。

身の周りのものをシンプルにするのは、極端な話、明らかに不要なゴミを取り除くだけで、1割、2割を手放すことは容易です。なかには、いきなり8割くらい手放してしまう猛者もいます。身体では無理ですね。

② 即効性のあるものから始めたほうがモチベーションを維持しやすい

身の周りのものを1割、2割減らすのは、比較的簡単に誰でもできます。そして、成果が出ると気持ちも自然とスッキリしてきて、もう少しやろうかなという気持ちが起こりやすくなります。成果が見えやすいので、挫折しにくいです。

これが心からシンプルにしようと、坐禅や滝行などからはじめることもできます。しかし、短期間での変化、特にその変化をキープし続けるのは難しいかもしれません。さらに、心は目に見えないので、変化したとしても自分では気づきにくいところもあります。

成果が見えないとモチベーションを維持するのは難しいです。

その点、モノをシンプルにしていくのは、ダイレクトに視覚が変わってきますので、モチベーションが続きやすいメリットがあります。

③ モノをシンプルにすることで、自然と心や身体もシンプルになる

家の中がキレイに保たれると、心も身体もキレイに保たれる傾向にあります。身の周りをシンプルにすれば、心も身体も自然とシンプルになります。

全てつながっており、連動しているのです。

禅の中で、
「心を活発にしたいときは、身体を動かせ。心を落ち着けたいときは呼吸を整えろ」
という教えがあります。

禅寺に入ると余計なものが置かれていません。
仏は自分の中にすでに備わっており、余計なモノを取り除いていくことで見出されるという考えがあるからですね。

 

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