「輪廻転生」と「限りある時間の使い方」の共通感覚


限りある時間の使い方がベストセラーとなっていますね。今回は「輪廻転生」と「限りある時間の使い方」


この本は時間管理術を扱うノウハウ本ではなく、どちらかというと哲学書に近い内容でした。

限りある時間の使い方の有名なフレーズ

この本の英語版のタイトルは「Four Thousand Weeks: Time Management for Mortals」です。

人生80年として生まれてから死ぬまで4000週間である。その時間はできるだけ多くの体験をしようとしても、アクティビティの方が圧倒的に多く、経験できることなんてごく一部だ。

今までの時間管理術は時間を効率化して、できるだけたくさんのことをやろうとすることに主眼が置かれていた。

しかし、そもそも全てをやることは不可能なのだ。

というのです。

スティーブン・R・コヴィー博士のベストセラー、7つの習慣の中に次のような時間管理術があります。
しかし作者によれば、これはインチキだと言います。

時間管理術   批判

よく出てくる時間管理術に、次のような話があります。7つの習慣で有名なフレーズです。

『ビンの中に大きな石と中サイズの石、砂を入れることを考えてみよう。

砂からビンの中に入れると、中くらいの石や大きな石は入らない。しかし、大きな石、中サイズの石、砂の順番に入れるとビンの中にすっぽりと治まる。だから、大きな石から順に入れていくことが大切だ、というのです。

大きな石とは重要なこと、砂とは取るに足らない事柄です。取るに足らないことをやる前に、大切なことを最初にやるのが、時間を効率よく有意義に使うコツだ』

そう言うのです。

しかし、この本の作者はこれはイカサマだと言います。
なぜなら、最初からビンの中にぴったりと入るように石が設定されている。
ところが実際の人生では大きい石はビンに収まり切れないほど多いのだ。

というのです。

大切なことだけやろうとしても、そもそも大切なことがたくさんあるから、人は時間の足りなさに悩んでいるのだ、という訳です。

幾ら効率よく時間管理を行おうとしても、全てはできることはないし、効率化した時間の中で別なことをやろうとするから忙しさは変わらないのだ。と言います。

であれば、私たちはほとんどのことはできないで終わることを認めた上で、それを受け入れて今この瞬間を生きていこう。
という訳です。

『輪廻転生』と『限りある時間の使い方』

限りある時間の使い方を読んで、僕は輪廻転生を信じる人は、この本に近い感覚を持たれる方が多いです。

人が死んだら終わりと考える人は、今世の一生がとても大切になります。
一度生まれた人生の中で、何としてでも成功したい、と思う人も多いでしょう。

この生き方は毎日をエネルギッシュに生きることができる反面、今世で結果を出したい!
と焦りにも近い感覚に襲われることもあるようです。

そのため、限られた時間の中でたくさんのことをこなすことを可能にしてくれる(と錯覚させてくれる)時間管理術が大好きです。

しかし、時間管理術を駆使しても、一生の間で体験できることは一部という事実に、私たちはストレスを感じています。
幾ら効率よく時間を使おうとしても、次から次へと新しいものが出てくるので、心が休まりにくくなるのです。

一方で、輪廻転生を信じる人は、今世は何度もある人生の1つと捉えます。

今世でやり残したことは生まれ変わってやれば良い。
そもそも、私たちはテーマを持って生まれてくるのだから、今世のテーマだけやるだけで合格なのだ、と思う人のです。

その結果、人生に焦らなくなるのです。輪廻転生を信じる人にとっては、時間は限りあるものだとは思っていないことが多いですが、結果的に『限りある時間の使い方』の主張に似た生き方になってくるのがおもしろいところです。

実際には、人は死んだらどうなるかなんて誰にもわかりません。
死んだら無になるのかもしれないし、生まれ変わるのかもしれない。

どちらも証明されていないのですから、どちらを信じるかだと思います。

実際には、死んだら終わり、と何度も生まれ変わるのどちらも信じながら疑っている。
そんな方が多いのではないかと思います。

僕は滝行を通じて、亡くなった友人と再会できたり、ヒプノセラピーにより何度も生まれ変わっている様子を体験したので、一度亡くなっても、また新しい生があるような感覚があります。

しかし、それはあくまで感覚であって証明できるものではありません。
人それぞれ自由に考えていけばよいのです。

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いろんな思想に触れると生きるのが楽になる

私たち日本人は、結婚式はキリスト式、正月は神道、葬式は仏教式のように時と場所によって宗教を使い分けている方が多いそうです。
僕は、時と場合によって、思想や宗教を入れ替えていく日本人の柔軟性が好きです。

成功したいときは、人生は一度キリと考え、上手くいかないときは輪廻転生思想、良心をより意識したいときはあの世があると考えてみるなど、都合にあわせて柔軟に信じる者を変えてみるのも、生きるのが楽しくなるかもしれませんね。

時と場合によって、自由に使い分けていけばよいと思っています。

旅人というアイデンティティ

人は様々なアイデンティティを持って生きています。

私は男である。女である。私は親である。私は夫である。妻である。先生である。社長である。日本人である。

僕のお勧めは、アイデンティティの中に、旅人を加えることです。

おもしろいこと、幸せなことがあるときもあれば、辛い時、悲しい時もある。

しかし、私たちは旅をしているのです。旅人はお化け屋敷に入ることもあれば、スペースマウンテンに乗ることもある。

怖い思いをしたり、ドキドキしたりしても、戻る場所があれば安心です。

楽しい時も辛いときも、人生を全うして最後は戻って、次の出発地点に備える。
イーグルのように、少し高い視点で自分の人生を見つめてみるのも人生をゆったり生きるために役立つかもしれません。

あなたは、きっと大丈夫。

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