STEP1 身の周りのモノをシンプルにする
STEP1は、身の周りのモノをシンプルにする方法を解説します。なぜ、身の周りのモノからシンプルにすると良いかは前のページで解説しました。
即効性がありモチベーションを保ちやすいこと、身の周りをシンプルにすることで自然と心や身体にも良い影響を与えることが理由でした。
では身の周りのモノをシンプルにするために、何をするのが良いでしょうか。
身の周りのモノをシンプルにするために行うこと2つ
身の周りのモノをシンプルにするために行うことは2つだけです。
① 不要なものを手放す | ② 片付け |
やり方については後述します。
どの場所から行うか
身の周りの不要なものを手放す、片付けをする。具体的にどの場所から行っていくと良いでしょうか。
お勧めは自分の部屋と玄関です。
まず自分の部屋ですが、これは一番過ごす時間が長いからです。変化を体感しやすく、よりハッピーな気持ちに直結します。
玄関もお勧めです。玄関という言葉の由来は禅から来ており、「悟りの道への関門」という意味だそうです。いい加減な気持ちで入らないものとされていたようです。玄関は修行に入る入口ですので、靴をそろえて改まった気持ちになり、自分を見つめなさい、というのが本来の姿です。
お寺の玄関には、「脚下照顧」という言葉が掲げられていることが多いですが、足元を見なさい(自分の身の周りから始めなさい)ということですね。まさに、Be here now(今、ここにあれ)です。
玄関をきれいにすると良いもうひとつの理由は、人があなたの家に入るときにまず目にする場所だからです。初めよければ終わり良し!ではないですが、玄関がきれいだと、外からの印象も、とってもよくなります。
● 身の周りをシンプルにするお勧めの場所は、自分の部屋と玄関
● 自分の部屋は一番過ごす時間が長いから
● 玄関は家の入口で最初に目にする場所であり、一番目立つ場所でもある。
どうやって行うか
モノ減らしと片付けで行うことは次の3つです。
1. 必要なモノと不要なモノを区分けする
2. 不必要なモノを手放す。買うものを吟味する
3. 必要なモノを最適な場所に保存する
こうやって、整理してみると当たり前のものが多いですよね。しかし、実際にはこの3つを行っていくのは簡単ではないことが多いです。
①と②を行うところで、いろいろな葛藤が生まれてくるので、自分の中に生じる葛藤を解決していく必要が出てきます。
<参考記事>
今回はポストイットを使った「片付け」と「モノを手放す」を同時に解決する方法をお伝えします。必要なものと必要でないものを半自動で振り分けていくもので、驚くほど不要なものが除かれます。 […]
シンプルライフの基本は、必要のないものを減らしていくことです。必要なモノだけを残す生活をすると、心と身体もスッキリしてきます。この記事では、失敗しないものを減らしていく方法を紹介します。この記事で[…]
葛藤を通じて自分と向き合う
モノを手放すことには様々な葛藤が生まれます。その葛藤と向き合うことで、本来の自分の姿が見えてきます。
これがとても大切な学ぶにつながります。
例えば、次のような葛藤が出てくる場合があります。
✔ スタートが切れない
✔ 今の自分に本当に必要なものが見定められない
✔ 喪失の恐怖と執着からの解放
✔ 継続できない自分への罪悪感
これらの解決方法は、また改めて書いていきますが、モノをシンプルにしていくだけでも、メンタル部分が大きくかかわってくることをご理解いただければ今回は充分です。
家族がいる場合の対応
家族がいる場合は、家族の価値観も大切にしていく必要があります。自分ひとりだけで判断するわけにはいかないことも多いでしょう。
特に家族観で価値観が異なる場合は、話し合いも大切になってきます。家族の関係も考慮しながら、シンプルライフの道を歩んでいくことになります。これは、会社や学校などのチームでの行動とも共通する課題です。
例えば、こんなスキルが試されます(身に付きます)。
✔ 相手のことをしっかり聴く力
✔ 相手にわかってもらうための伝え方
✔ 価値観の対立を解く方法
家族観でシンプルライフを進めるためには、これらのスキルも培っておくと、よりシンプルライフが進むでしょう。
1人の時に比べて難度はあがりますが、シンプルライフを行う7つのメリットにある通り、どれも大きな果実が得られます。ぜひ少しずつでも進めていきましょう。