モノを減らさなくても、片付けすれば部屋がきれいになるという点では同じじゃないの?という方に向けて、片付けとモノを減らすことの効果の違いをお伝えし、モノを減らす行為が人生を好転させる理由を解説します。
1. 片付けとモノを減らすことの根本的な違い
2. モノを減らす過程は心の癖を「見える化」する行為
3. モノを減らすと、私たちの人生を好転させる
片付けが生活に良い影響を与えることは間違いありません。しかし、モノを減らすことは、片付けと決定的に異なる部分があります。
片付けとモノを減らすことの根本的な違い
片付けも素晴らしいものですが、モノを減らすことは片付けと大きな違いがあります。
その理由は次のとおりです。
1. 片付けはものの移動
2. モノを減らすことは散らかる原因を取り除く行為
片付けは心地よい生活をするために欠かせない素晴らしい行為です。しかし、片付けの本質はものの移動です。
床に散らかっていたものを、所定の棚に戻す。散らかっていた本を本棚に戻す。あるべき場所に移動するのが片付けです。
一方、モノを減らせば、散らかる原因を家の中から除いてしまうのですから、より根本的な解決になります。
高校物理で、エントロピー増大の法則というものを習った方もいると思います。
簡単に言えば、ものは放っておくと乱雑な方向に向かい、秩序ある形には戻らないというものです。
インクを水の中に落とせばインクは拡散しますが、拡散したインクが元に戻ることはありません。古代遺跡は時とともに風化していきます。
部屋はそのままにしておけば散らかる方向にいきます。自然界は放っておくと乱雑になる方向に向かうのです。
ものがたくさんある状態で片付けをしても、宇宙は散らかる方向に進んでいきますから、放っておけばいずれ散らかります。
散らかったものを宇宙の法則に逆らって片付けるわけですから、それなりのエネルギーが必要となりますし、掃除や片付けが億劫になるのは宇宙の法則に逆らって秩序を生みだそうとしているのですから、当たり前なのです。
だからこそ、散らかる原因となる元を断ってしまうと良いのですね。
放っておけば崩れる肉体と精神を命が賢明に抵抗しているのです。宇宙の法則に逆らってまで、私たちは生きようとしているのですね。仏教では生きることも苦しみのひとつとしましたが、宇宙の法則に逆らって生きているのですから、ある意味正しいのかもしれません。
モノを減らす過程は、心の癖を「見える化」する行為
私たちが不要なモノを手放そうをするときに、捨てるのが申し訳ない気持ちになって罪悪感があるという方がいます(僕もそうです)。
メルカリやヤフオク、寄付で、ある程度は罪悪感から解放されますが、ゴミになってしまうものも出てきます。
捨ててしまう罪悪感を何度も繰り返したくないならば、私たちはゴミを生みだしてしまった自分の心を振り返る必要があります。
なぜこんなに不要なものがあるんだろう、なぜこんなにものを買っていたんだろう?と振り返ることで、自分の心の癖を「見える化」できます。

✔ 欲しいと思ってすぐに買ってしまった
✔ ストレスがかかっていて衝動買いをしてしまった
✔ 部屋を見ないであるといいなと思ったけど、置いてみたら似合わなかった
✔ 将来必要だと思って買っていた
今となっては不要だと思うものを買って、所有していたのには理由があります。
モノを減らす過程で、心の癖が見えて来ましたら、自分にとって必要のないあるいはマイナスに働いていると思われる心の癖も、ものと一緒に手放してしまいましょう。
今あなたが手放しているものは、モノを減らす行為を通して気づいた不要な心の癖を手放すために必要だったのです。
これで、あなたが手放した(捨てた)ものに命が吹き込まれました。あなたに気付きを与えてくれたものたちに感謝を込めて手放しましょう。
モノを減らすと人生を好転する
モノを減らすと人生が好転していきます。原因と結果の法則(因果)が見えやすくなるからです。
ジェームス・アレンの原因と結果の法則は、大ベストセラーとなりましたね。仏教の根本的な教えは因果の法則です。
今の結果が生じているのには原因があり、良い種をまけば良い実がなり、悪い種をまけば、悪い実がなるというものです。
私たちが幸せを妨げる原因を取り除けば幸せになれます。部屋の散らかる原因を取り除けば、部屋はキレイになります。
自分にうまくいかないものがあるとして、うまくいかない原因を取り除けば、うまくいくのです。これはどんなことにも当てはまります。
「当たり前だ! 」と多くの人が思いますが、理解はできても日常の生活に落とし込むのは簡単ではありません。モノを減らす行為を通して、楽しくトレーニングしていきましょう。
自分の心が原因で、ものが増えていた、あるいはため込んでいたことに気づかされることで、次のようなことが見えてくるかもしれません。
✔ 将来に備えてばかりで今に生きていなかった
✔ 本当に大切なものがわからず、自分にとっての大切なものがぼやけていた
✔ ものにあふれることで、本当に大切なものを手に入れるスペースがなくなっていた
✔ 人より上に見られようと、見栄から買っていた
大切なものと大切でないものを振り分ける過程で、自分の心の癖が見えてきます。
自分を苦しめる原因となっている心の癖を手放せば、幸せを作り出す心だけが残ります。
まとめ
まとめに入ります。
1. 不要なものは心の癖を見せてくれるために必要な意味のあるものだった
2. 自分を苦しめている考えや習慣を取り除けば、幸せを作る心や習慣だけが残る
3. モノを減らす行為は、不要な心も取り除く行為である。
最初からすべてを完璧に必要はありません。まずは机の上から始めてみましょう。何かが変わることでしょう。
平和を作りたければ、まずは私たちの心から。
皆で平穏な心で優しい世界を作りあげていきましょう。
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