【お金】どちらが節約できる?現金払いとカード払い


店で買い物をするとき、現金払いか、クレジット(アプリ含む)払いか議論が分かれるところです。

禅僧の著作2冊を読むと、いずれも現金払いを勧めていました。
一方で節約術などのブログや本では、カード払いを勧めている例が散見されます。

現金払いとカード払いのどちらが良いのか気になりましたので、互いのメリット・デメリットを整理し、僕なりの考えをまとめたく思います。

現金払いのメリット・デメリット

現金払いのメリットとデメリットを整理しました。次のような意見が多いように見えます。

メリット

現金払いのメリットは大きく4つです。

1. 欲望をコントロールしやすい

2. お金のありがたみが湧きやすい

3. 計画を立てやすい

4. 借金しての購入がなくなる

1つずつ解説します。

1. 欲望をコントロールしやすい

節約する上での大敵は衝動買いです。現金払いの場合は衝動買いを防いでくれるといいます。

お財布の中にお金がなければ、買いたくても買えません。
家に戻って買おうと思ったころにはその衝動が治まることが多いというわけです。

2. お金のありがたみが湧きやすく、大切に扱う

現金払いをされる方は、カード払いと比べてお金を見る頻度は高くなります。
自分でこれだけ稼いだんだなという実感がわきやすく、大切に扱うといいます。お金を粗末に扱いにくくなるのですね。

3. 計画を立てやすい

これは特に大きな買い物をする場合です。

例えば50万円のバッグがどうしても欲しくなったとします。50万円は大金ですが、今はそのお金がないとします。

1か月2万円ずつ貯金して約2年かけて50万円が貯まりました。
よし買おう!というときには50万円貯める過程のいろんな思いがよぎります。

こんな節約をして50万円貯めたな~と思い出すうちに、それを一瞬でバッグに使うことは躊躇することが多いというわけです。

そうして、カード払いと比べて有意義にお金を使うようになるのだというのです。これも一理ありますね。

4. 借金しての購入がなくなる

これは特にリボ払いのときに顕著です。カードの平均利息は15%です。
これはバカになりません。

仮にリボ払いにしなくても、翌月ドカンと引かれてびっくりすることがよくあります。
知らない間に使っていることが多いのですね。

他にも不正利用されたときに大金を失うとか、カードが使えない店はあるが現金が使えない店はない。
どこでもオールマイティに使えるのは現金だという主張もあります。確かにそうかもしれません。

デメリット

次に現金払いのデメリットは大きく5つです。

1. 不衛生である

2. 家計簿アプリで管理しにくい

3. 小銭がかさ張る

4. ポイントや特典が使えない

5. 曜日や時間帯によって現金の引き落としに手数料がかかる

1. 不衛生
現金は不特定多数の方が触れるものなので、できれば触りたくないという方は多いです。
特にコロナの時期はその傾向が強く出ます。
お財布も今は薄型が流行りになっていると言いますが、これも現金を使わない人が増えているからのようです。
2. 家計簿アプリで管理しにくい
スマホアプリでの支払いの場合、家計簿アプリと連携させることができます。
結果的にお金の管理が自動でできるメリットはありますね。
もちろん現金払いでも手入力やレシートのスキャンで管理できます。しかし、手間がかかるのは否めません。
3. 小銭がかさ張る
小銭が嵩張るのを嫌がる人も多いです。
お財布が膨れてしまうのを避けるために、小銭分は早く使ってしまおうという気持ちが働く方もおられるようです。
4. ポイントや特典が使えない
クレジットカードやアプリでは購入に応じてポイントが付くことが多いです。
そのポイントが現金払いの場合は付きませんので、積み重なると変わってくるというのですね。
5. 曜日や時間帯によっては引き落としに手数料が取られる
これもバカになりませんよね。コンビニで現金を下ろせば平日でも110円、休日は220円取られてしまいます。
10回繰り返すと大きな金額になりますよね。

カード払いのメリット・デメリット

次にカード払いのメリットとデメリットをまとめます。アプリ払いもカード払いに含めます。

メリット

現金払いのデメリットがカード払いのメリットになりますね。現金払いの裏返しなので箇条書きのみとします。

1. 衛生面で優れる

2. 家計簿アプリで管理しやすい

3. 小銭が不要である

4. ポイントや特典が使える

5. 引き落とし手数料がかからない

デメリット

デメリットは、現金払いのメリットの逆となりますが、他に3~5もよく言われます。

1. 欲望のコントロールがしにくい

2. 借金体質となりやすい(特にリボ払い)

3. お金を数字として捉えて無機質に扱いがちとなる

4. 購入履歴等のデータが吸い上げられる可能性(気分が良くないと感じる方も多い)

5. スマホの紛失や電池切れの場合は使えない

一番問題になっているのは1と2です。
カード破産は1と2によって引き起こされることが多いですね。

タライ・ラーマの仮説

現金払いとカード払いのメリット・デメリットを比較整理して、どうしたら良いのかを考えてみました。

結論としては、現金払いとカード払いのハイブリッドとするのが自分のベストではないかと思っています。

ネットでの支払いはカード払いが原則です。
さらに、家計簿アプリを使ってお金を管理しやすくするため、支払手数料をあまり払いたくないため、カード払い(アプリ払い)も併用しようと思いました。

しかしなじみの店は、現金払いを基本にしようと思っています。特になじみのレストランは現金払いを基本とします。
複数の●●pay(メルペイやpapay、aupay等)とあると管理が大変だと聞きましたし、手数料も積み重なると負担も大きいと聞きました。

人との交流も大切にしたい店の場合は現金払いにしようと考えています。

現金払いを併用するメリットは、お金をじっくり見る機会が増えることです。
じっくり見ると本当に精巧にできていることがわかります。お金さん、僕の家に来てくれてありがとう!
という気持ちになります。

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注意したいカード払いの3つの罠

カード払いは便利な反面、カードの罠にハマらないようにしたいものです。
カードの罠にハマらないよう、3つを意識しようと思います。

1. リボ払いは論外

まず大原則として、リボ払いは辞めたほうが良さそうに思いました。
リボ払いはカード破産の大きな要因となっていますし、何しろ年利15%はとんでもない利息です。

投資でも6~8%安定運用できれば優秀と言われる世界で、15%の利息は高すぎです。
すべての支払いをリボ払いしてたら、破産するのは当たり前だと思いました。

リボ払いにすると特典が付くことが多いですが、なぜポイントが付くかを考えると、後で何倍にもなって回収されるからです。

ということでリボ払いは、まず却下!

2. 欲望のコントロール

カード払いとした場合、欲望のコントロールが効かなくなるというのも正論だと感じました。

実際、我慢しなくても買えてしまいますからね。高額なものをカード払いにするときは要注意ですね。

禅の言葉で「清規」という言葉があるそうです。
これは生きる上での自分の守るべき規則ということですが、自分なりのお金の清規を定めようと思いました。

僕が定めた清規は3つです。
継続できなければ意味がないので1か月検証をしてみようと思います。

1. 5万円以上の買い物は即買いしない。2週間後、4週間後に自分に問いて、それでも欲しい場合は購入を検討する

2. 人へのプレゼント預金通帳を作る

3. 収入の1%を寄付する

人は瞬発力に強く持続力に弱い生き物です。
僕も全く当てはまりますので、無理のない目標を定めました。1か月様子を見て検証したいと考えています。

3. ポイントや特典の罠にハマらない

カードの特典やポイントを節約術のひとつに挙げることがありますが、僕はお金を使わせるための罠だと思いました。
5,000円以上購入したら送料無料!とかがあると、あと2000円買えば送料無料になるしな~とか思って買ってしまいますが、あれは節約の敵だと思っています。

これは販売する側の立場になれば、買わせたいための特典です。カードの特典も同じです。

1%のポイントを貯めるのに100%のお金を使うのは本末転倒です。ポイントや特典の罠にハマらないよう、欲しいものだけを買うように決めました。

シンプルライフは、自分が本当に好きなものだけに囲まれた生活です。
ちょっと欲しい程度のものに囲まれたくはありません。

4. ひとつのカードやアプリで管理する

ポイントに惑わされて、複数のカードやアプリを持たないように注意しようと思いました。管理できなくなるからです。
ということでカードは1枚にして、スマホの●●payも1つに絞りました。

これでスマホもすっきりです。

 

まとめ

現金払いとカード払いを比較し、自分なりのベストな方法を考えました。

今は仮説の段階です。
1か月間検証して、より実用的な方法を見つけていこうと思います。

何が適した方法かは人それぞれです。
自分なりのカードやお金のベストな付き合い方を見つけるのに、このブログが参考になれたらうれしいです。

あなたのアイデアもぜひコメント欄に入れてください。泣いて喜びます。
僕もベストな付き合い方を模索していきたいです。

 

今回参考にした本は次の2冊です。どちらもamazon unlimitedに入られている方は無料で読めます。

どちらも禅僧が書いたシンプルライフの本で簡単な言葉で本質を突いています。
なぜ禅僧はシンプルライフをしているのか、というのが、なるほど!と思うことばかりでした。

どちらか1冊を選ぶとしたら、禅「お金」の作法 でしょうか。

ちなみに、いずれの本も欲望をコントロールしやすくするために現金払いを勧めていました。

1. 禅「お金」の作法 (枡野俊明)


家計簿アプリは2年前よりマネーフォワードを使っています。

カード決済、支払いアプリ、現金、銀行口座、投資信託口座などをひとつに連携することができるため、お金の収支だけでなく、資産管理も同時にできる点が気に入っています。

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