簿記はお金の取引をこれ以上にないほどシンプルに記録するために欠かせないスキルです。
今回のブログは、
✔ 簿記試験を受験しようかと迷っている人
✔ 簿記の資格を取得するモチベーションを上げたい人
✔ 簿記を取ってからどうするか、タライラーマの意見をヒントにしようと思っている人
に向けて書きました。
簿記を学ぼうと思ったきっかけ
1. マネーリテラシーを上げるため
2. 税理士の友人が教えてくれた簿記を学ぶと良いもう一つの理由
1. マネーリテラシーを上げるため
マネーリテラシーを上げるために簿記はとても有効です。
貸借対照表、損益計算書と言われるような財務諸表を読めるようになる。将来、マイクロ法人を作るときに、自分で 青色申告ができるようになる、簿記の知識があると家計管理もしやすくなる、こんなところにも簿記の魅力を感じました。
僕は、自由に生きるための知識と考え方を発信しているお金のリベラルアーツ大学のブログ(オンラインコミュニティのリベシティにも入会しています)をよく見ているのですが、リベラルアーツ大学でも簿記の大切さを発信しています。
③増やすについても、貯めたお金を投資に充てることで増やせますので、③増やすも、だいたいやることは決まっており、すぐに結果が出やすい部分です。
具体的にはマイクロ法人を作りたいのですが、そのときに簿記の資格はとても役に立つのです。
1. 将来的にマイクロ法人を作り、青色申告を自分でやりたかった
2. 経済のことがより良く理解できるツールとなるから
3. 家計の最適化に役立つから
これが僕にとっては、目から鱗だったんですね。
2. 税理士の友人が教えてくれた簿記を学ぶと良い、もう一つの理由
簿記は借方と貸方の2つで成り立っています。
初めて簿記をやられる方のために、ざっくりとしたイメージを書きます。
例えば、Aさんが1,000円で饅頭を買うとします。
Aさんは1,000円の現金を失います(貸方に記載)が、その分1,000円分の饅頭が手に入ります(借方に記載)。
逆にお店側から見ると、1,000円分の饅頭(商品)はなくなりますが(貸方に記載)、1,000円の現金が手に入ります(借方に記載)。
Aさんから見ると、1,000円の現金を渡した結果、1,000円分の饅頭を手に入れた、という原因と結果を記録したものです。
お店側から見れば、饅頭を売ることで1,000円を手に入れた。という原因と結果が記録されたと言えます。
簿記の記録は、受け手と送り手がいて、受け手と送り手がどのように影響を与え合ったかを示したものでもあります。
簿記は原因と結果を示したものであり、送り手と受け手を左右に分けて考えたものとも言えます。
世界は全て原因と結果があります。
そして、受け手は送り手がいることで成り立ち、送り手は受け手がいることで成り立ちます。
これは簿記に限らず言えることです。例えば、
受け取る人がいなければ、与えることはできません。
ファンがいなければ、アイドルは存在しません。
戦う人がいなければ、ゲームは成り立ちません。
聴く人がいなければ、話し手の存在は価値を見出しません。
受け手がいるからこそ、送り手の存在価値が増し、送り手がいるからこそ受け手は恩恵を受けられる。
どちらが偉いというのではなく、両方がいないと価値が見いだせないのが社会なのです。
ということを友人の税理士から聞き、なるほどなと思いました。
受け手がいるから送り手が存在できる。
どちらが偉いというわけではなく、どちらの存在も大切なのです。つまり対等だということです。
アイドルは素晴らしい。しかしアイドルを支えるファンも同じく素晴らしい存在なのです。
武道もそうだなと思いました。
勝者も素晴らしいが、勝者と戦ってくれた相手がいたからこそ勝者となれたのですから、敗けた人も素晴らしい存在なのです。
そのことが簿記を通じて、別の視点を見る癖ができたのはとてもプラスに働きました。相手側の視点をより意識できるようになったのです。
社会は受け手と送り手がいることで成り立つ
メッセージという映画
何年か前にメッセージという映画を見たことがあります。
謎の異星人とコンタクトを取ろうとルイーズ・バンクスという言語学者が異星人の言語を解読しようとします。
解読を試行錯誤するうちに、その異星人は過去⇒現在⇒未来と時間の流れを時系列に捉えず、 過去、現在、未来が一つに折り畳まれている言語を使っていることがわかりました。
全く異なる言語を解読する過程で、ルイーズも過去と現在と未来が一つに折り畳まれた思考体形ができあがりました。
言葉は考え方に大きな影響を与えます。
例えば、日本語は主語をあいまいにしますが、英語は主語を明確にします。
これは、考え方にも影響を与えます。英語圏の人たちは誰が行ったかという主語に重きを置かれ、日本語は主体の行動に重きが置かれます。その結果、英語圏の人は総じて、責任の所在を明確にすることが好まれますが、日本人は責任の所在がうやむやになることがありますね。
異星人の言語を解読した彼女は、言語を通して異星人の思考回路が自然と身に付き、将来起こることが分かるようになりました。
愛する人と結婚し、そしてのちに離婚する。
愛する娘が生まれるが、そして早くに亡くなることも見えるようになりました。。
離婚することがわかっていながら、それでも結婚し、産まれた子供が亡くなることを知りながらも子供を産む。
今、この瞬間を深く味わいたいからです。
新しいものを学ぶとルイーズのように、今までとは違った角度からものごとが見れるようになるようです。
僕は簿記を勉強することで、それを体験しました。
受け手と送り手がセットになって、世の中が成り立っているということ、原因があるから結果があること。
言葉で言えば当たり前のことに聞こえます。
しかし簿記を通じて、これをより深く理解し、意識できるようになりました。
受け手と送り手で成り立つことを意識すると社会の見え方が変わる
原因があるから結果がある。受け手がいるから送り手が存在する。
この事実を深く理解すればするほど、お互いが尊重され、そしてお互いが対等な存在であることがわかります。
変に卑下したり尊大になったりしなくなると思うのです。
仏教でいう『縁』と通じるものがあります。
もちろん、目上、目下というのは社会的には存在します。
生徒は先生に敬語を使うべきではありますが、生徒がいなければ先生は存在しないのも事実です。
それがわかると、先生も生徒を敬うことができるし、生徒も先生を敬うことができるのではないかなと思うのです。
僕は合氣道をやっているのですが、合氣道でも投げ手と受け手が存在します。
受け手がいるからこそ投げることができ、投げ手がいるからこそ受けることができます。お互いがとても大切な存在です。
人間関係もしかり、お金もしかり。
受け手と送り手の双方がいるという事実を本当の意味で理解すれば、ネットなどの誹謗中傷などできなくなってくるのではないでしょうか。
簿記の資格を取得後にやりたいこと
お陰様で簿記3級の資格は取れました。簿記2級の資格を取ることは考えていません。財務の仕事をするわけではないので、3級で十分です。
今後は簿記の資格を生かすために、マネーリテラシーに関係するものと、簿記の本質からくる受け手と送り手の存在を意識して日常を過ごすことを心がけていきます。
会計クイズ
今、会計クイズにハマっています。
簿記と実践的なビジネス思考をクイズを通して学ぶことができるものです。
こちらはお勧めです。
いろいろな会社の財務所掌を通じて、彼らのビジネスモデルを掴みながら、ビジネスセンスを磨いていくものです。
1日10分時間をとって、少しずつクイズに挑戦して新たな知恵を得ています。
本も出ていますね。
マイクロ法人の設立
前にもお伝えした通り、お金にまつわる5つの力、①貯める、②稼ぐ、③増やす、④守る、⑤使う
このうちの②稼ぐの力を伸ばしたいです。
ゆくゆくはマイクロ法人を設立したいですね。簿記の知識がとても役立つと思います。
せっかく簿記を学んだのだから、元を取りたいです。
縁を大切にする
原因があって結果がある。受け手がいて送り手が存在できる。
今まで以上に縁を大切に生きたいです。人間関係や心の持ちようにも大きな影響を与えると確信しています。
まとめ
今回は簿記の学びから得られるものをまとめました。
もちろん、簿記の勉強はマネーリテラシーを上げるために行ったのですが、お金だけでなく原因と結果の法則、受け手と送り手の存在を意識しながら生活できるのも大きな収穫となりました。
1か月半から2か月くらいの勉強は必要でしたが、それに見合うものはあったと確信しています。