今回は、集中したい場面で意識が散漫になってしまう悩みに対して、こんなことが関係しているんだ、、という気付きがあったという話です。
僕は2週間に一度、合氣道の個人レッスンをお願いしているのですが、技をする場合においても相手にフォーカスし続けることはとても大切になってきます。フォーカスし続けなければ、そこに好きが生まれてしまい危ないですよね。
合氣道の師範が教えてくれたトレーニングの話だよ。
そこで、フォーカスし続けるにはどういったトレーニングが有効か、と師範に相談しました。
集中力が切れやすい
実際問題として、相手にフォーカスし続けるのはなかなか難しいです。つい意識がそれてしまいます。意識が反れると隙が生まれます。
これは合氣道だけでなく、日常でもしばしば起こっています。
例えば仕事をしている場面でフォーカスすべきところを、気づいたらスマホ、ネットサーフィンしている自分がいます。
止めた方が良いと思いながらも辞められない。そうなると時間が細切れになってしまうのです。30分で終わるところが1時間半くらいかかっていたり、、、。
僕の挨拶の癖が集中力低下と関係
技においても日常においても、集中力が散漫になりやすいことを師範に伝え、どのようなトレーニングを積むことで改善できるでしょうか?と質問しました。武道的なアプローチにヒントを求めたのです。
合氣道の師範、さすが見るところが違うなと感心したのですが、
師範は、内言った話で気を悪くしてしまったら申し訳ないですが、、、と前置きしつつ
タライ・ラーマさんは、「こんにちは」と言うと、「こんにちは」と返さないことが多いですよね。と指摘されました。
(挨拶と集中力がどうつながってくるの?と思うかもしれませんが、すごくつながってきますので、もう少しお付き合いくださいね。)
「こんにちは!」に対して、「よろしくお願いします」、「さようなら!」に対して、「失礼します」と返事が先回りされている場合が多いというのです。
僕は全然気づきませんでした。へ~、そうなんだ、、。と指摘があって初めて気づいた感覚です。
「なぜそうなるかというと、おそらく頭の回転が速いのでしょう。だから、先回りして答えてしまうのではないかと想像します。
しかし、相手にとっては、きちんと挨拶を受け取ってくれなかったと感じる方もおられるかもしれません。」
というのです。
頭の回転が速いかどうかは分かりませんが、先回りして答えているというのは当てはまるような気がしました。
投げたボールが変化球で帰しているようなものです。変化球が好きな人であれば良いのですが、全員が変化球好きではありません。
こんにちは、に対しては、こんにちは。
が標準形なのです。
「こんにちは」に対して、「こんにちは」、「さようなら」に対して「さようなら」。相手の返事に即した挨拶をするために、どのような意識をしたら良いか。それは相手に意識を向けることを意識する(言い方がややこしいですが)と良いと教わりました。
キチンと相手に向かうということです。
キチンと相手に向き合うと、先回りする暇がなくなります。そうなると、挨拶も変化球を返すことが少なくなってくるというのです。
これが集中力を養う良い訓練になるというのです。
(へ~、なるほどね~)ですよね。
物事をやる前に意識を向けるトレーニング
ということで、実際にやってみました。
・ブログを書く前に、ブログを書いていることに意識を向けます。
・人と会うときは、人と会っていることに意識を向けます。
・対面しているときは、相手に意識を向けます。
その場その場で、やっていることに意識を向けることにしました。
今はこれをやっている。と心の中で唱えることにしました。
実際に1週間、続けた結果
実際に1週間続けていました。やってましたね。変化球。
本当に無意識にやっています。やった後にこれが変化球か~と気づかされます。やっちまった状態です。
相手に意識を向けて、、作業に意識を向けて、、とその都度、自分に言い聞かせていきます。
そうすると、少しずつ変わってくるのですね。習慣化されてくるのです。
意識が離れたとしても、離れたことを認めて、再度意識を向けていきます。
よく瞑想でもありますね。
坐禅などをすると、しばらくすると意識が反れてきます。あらぬ方向へ思考が飛んでいきます。
意識が反れても良いから、気づいたら戻す。
また反れる。また戻す。
これで良いのです。
意識が反れることが問題ではなく、反れたまま放置するのが問題です。
意識が反れたら、反れたなと思って戻ればよいのです。
次第に戻すことが習慣になってきます。
気付いたら集中しやすくなっていました。不思議ですよね。
まとめ
挨拶と集中力って意外な関係だと思いましたが、実際にやってみると最初は頭が疲れます。今まで使っていなかった脳の筋肉です。
それも2-3日で慣れてきました。最初は不快感を感じるかもしれません。
その不快感も大切な過程で、今私たちは相手に意識を向けている。この作業に意識を向けている。●●に意識を向けている、と心の中で唱えるだけで、注意散漫が少しずつ減ってくるのを感じます。
よろしかったら、試してくださいね。