「答えはすべて自分の中にあるわけがない」迷子者にならないための心得


「答えはすべて自分の中にある。」「迷った時は本当の自分に答えを聴け」「直観に従って生きろ」と言われることがよくあります。

良く考えれば、「答えはすべて自分の中にある」のであれば、テスト勉強などしなくても誰でも満点が取れるはずですが、そんな訳はありません。

自分の中にしか答えがないものと、自分では答えを出せないものを整理しないと、生きることが複雑になっていきます。

今回は、自分の中にしか答えがないものと自分では答えを出せないものを整理し、私たちがどうするのが良いかを考えてみます。
一度整理しておけば、生き方がシンプルになります。

自分の中に答えがあるものとないものがある

世の中には、自分の中に答えがあるものとないものがあります。
「自分の中に答えがあるもの」と「自分では答えを出せないもの」を整理するだけで、やるべきことが見え、人生がシンプルになります。

自分の中にしか答えがないもの

あなたが何をしたいか、何をしたくないか、自分は何を感じているか。

これは他人が答えを出すことができません。
これらは、自分の中で答えを出す必要があります。

「私は結婚した方が良いでしょうか?」
「私はこの会社に入社すべきでしょうか?」

この質問に答えを出せるのは、質問者だけです。
選んだ道が正解かどうかではなく、選んだ道を正解にするのです。

自分では答えを出せないもの

自分の中に知識がないもの、経験がないものは自分に問いても答えを出しようがありません。

テスト問題も自分の中に知識がなければ答えられません。
人は死んだらどうなるのかも経験してないので答えられません。

「自分が何をしたいのかわからない」も同じです。
自分がやって楽しかった、楽しくなかったの経験が少なければ答えられません。

いろんなことをやっていくと、自分にはこれが楽しいと感じるんだな、これは楽しくないと感じるんだなということがわかってきます。

自分が何をしたいかわからない場合は、面白そうなものを片っ端からやってみると良いです。

自分の中に知識や経験がないものを、「どうしたら良いか?」と自問しても答えは出ませんし、無理に答えを出そうとすると人生が複雑になります。

上手くいった経験がなければ、うまくいっている人からアドバイスを求めればよいですし、試験問題が解けない場合は解法を見て、解き方を知る必要があります。

直観に頼って上手くいく場合と行かない場合

直観に頼ってうまくいく場合とうまくいかない場合

直観に頼って上手くいく場合は、膨大なデータ(経験)があるときです。

経営者が直感で決めてうまくいくのは、経営に関して膨大な経験値があるからです。
経営の 素人が直感に従っても経営に関する経験値が十分にないのでうまくいかないことが多いでしょう。

僕自身、経営の経験が全くない時に直観に従って行動したら大失敗しました。

何となくこの人は詐欺師っぽいなどは、様々なタイプの人を見ることで、経験値がデータとして蓄積され、なんとなく、、という直観が当てになるのです。

テスト問題で4つの選択肢から正解を選ぶ場合も、よくわからないけど、これは答えにならないような気がする。
と直感で見分けることがありますが、これは試験問題を数多く解くことで磨かれる直観です。

直観が上手くいく場合は、膨大なデータ(知識と経験)があるとき

直観が上手くいくためには知識と経験が必要

直観が上手くいくためには、過去に膨大なデータ(知識と経験)が必要です。
知識と経験が増えるほど、直観が頼りになります。

なぜカウンセラーは答えを出さないか

カウンセラーは、あなた自身に答えを出してもらうサポートをしますが、カウンセラーから答えを出すことは原則しません。

悩みの相談は、
あなたが何をしたいか
何をしたくないか
あなたの行動をどう感じるか

その答えは、あなたの中にしかないからです。まさに、自分の中に答えがあるものであり、自分以外に答えを出せないものだからです。

あなたがどうするか。その答はあなたにしか出せません。なぜなら、私は「あなた」を経験していないからです。

私たちがすべきこと

自分の中に答えがあるものと、自分では答えを出せないものを整理することで、私たちがすべきことが見えてきます。大きく3つあります。

1. 知識と経験を積んでデータを蓄積する

知識と経験はとても大きな武器になります。不安になるのは、その分野に知識と経験が少ないからです。
うまくいってもいかなくても、経験すること自体が、データとなり直観を磨く近道となります。

うまくいってもいかなくても、行動自体に価値があります。
知識と経験をどんどん身に付けていきましょう。

2. 正しい質問をする

知識と経験を増やすことは大事ですが、私たちはすべてのことを知ることも経験することもできません。知識と経験が足りない場合は、知識と経験を十分に持っている人にアドバイスを求めるのが近道です。

あなたが自分に質問すべきなのは、「誰に聞けば答えが得られるだろう?」、「これを解決するには誰に聞けば良いだろう?」です。

経験や知識がない状態で、「どうすれば良いだろう?」と自分に質問しても答えは出ません。

正しい質問をすれば、正しい答えが得られます。

タライ・ラーマくん
「誰に聞けば答えが得られるだろう。」「これを解決するには誰に聞けば良いだろう?」

3. 上手くいってもいかなくてもアドバイスを試してみる

知識や経験を十分に持つ人からアドバイスをもらった後は、そのアドバイスを実行に移すか移さないかを自分で判断していくわけですが、できればアドバイスに従ってみることをお勧めします。

良くも悪くも今までにないパターンの経験が得られるからです。

自分だったら出さない答えを敢えてやることで、自分の知らなかった好みを知ることができますし、自分の好きでないパターンを知ることもできます。

あるいは、その行動自体は好きではないけど、その行動で評価される自分が好きなことに気付くなど、いろいろな好き・嫌いのパターンを発見しやすくなります。

「答えは自分の中にある」「本当の自分を大事にしよう」は、あまり当てになりません。

今までにない自分を試すことで、新しい自分を見つけることに楽しみを見出してみましょう。

タライ・ラーマが編集・作成しているコンテンツ教材(動画+PDF)です。Udemyで販売しています。
30日間の返金保証付きです。

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE