環境保全と洗脳を組み合わせたNPOに入会


タライ・ラーマくん

今回は、環境保全と洗脳を組み合わせたNPOへ入会したときの話だよ。

環境問題の本質に触れる

環境問題の本質についての講義

こうして、私は大学受験で第一希望としていた大学に、大学院生の立場で研究することになりました。しかし、外面は同じでも高校時代の私とは別人となっていました。

世の中には私たちが考える以上の大きな力が働いている。そんな地球という惑星の魅力と美しさに感動を覚える学生となっていました。

私は、微生物の力で環境を浄化するテーマを持った研究室に入りました。自分にはピッタリのテーマで、大学院の授業も最高でした。

衛生工学を専攻していたこともあり、環境問題に関する講義も多くありました。科学技術や政策で地球環境を保全する視点での講義もありましたが、私が興味を持ったのは、今のライフスタイルが様々な問題を作り出していると説く講義でした。

ライフスタイルの転換を説く

環境問題は、私たちの満たされることのない欲望に突き進む心が大きく影響している。これは環境問題だけではなく様々な社会問題にも通じている。

私たちのライフスタイルを見直す必要があり、ライフスタイルを見直すためには、幸せと感じるその価値観を見直す必要がある。そういった内容の講義でした。

あまりピンとこない学生も多いようでしたが、私には全くその通りに思われました。講義を行う先生は私の指導教官ではなかったのですが、とても大切なことを言っているように感じられ、授業外でも地球環境問題と人々の価値観について、先生と話すことが多くなりました。

環境保全と洗脳を組み合わせたNPOとの出会い

環境保全NPOとの出会い

その先生と仲良くなると、あるときその先生はある大きな環境団体を紹介してくれました。会員が1万人以上いるNPOで、団体の創始者は臨死体験によって今までの価値観を変えられた方でした。

情熱高い講演会で、関心を持つ人がそれほど多いとは思えない環境問題の講演会に、多いときで500人くらいの聴衆が聞き入り、しかも講演会もほぼ毎日やっていました。

最初は斜めに構えていた聴衆も講演後は感極まってそのNPOに入会する。そんな勢いのある団体でした。私も教授に紹介され講演会に参加しました。その講演会に私も感動し、NPO会員となりました。

価値観の転換

このNPOの主張は簡単に言ってしまえば、地球環境を破壊しているのは私たちの欲望によるものだ。私たちがもっと欲しい、もっと欲しいと渇望することにより、自然環境は破壊され資源も枯渇していく。この経済優先社会を変えるには私たち一人ひとりが変わらなくてはならないのだ、とこういうものです。

講師は臨死体験中に宇宙から地球を見た。そして、地球が生きていることを確信した。そして10年後にソビエトが崩壊、20年後にアメリカが崩壊、40年後に世界が崩壊するビジョンを見た。そして実際にソビエトはビジョン通り10年後に崩壊した。

このままでは次の10年以内に資本主義の代表であるアメリカが崩壊する。さらに世界も崩壊する。そうなる前に私たちは変えて行かなくてはならないのだ!とこういうのです。

加害者はいないが被害者が出るNPO

学生だった私にはそのNPOの主張に共鳴し深く関わるようになりました。

経済優先の価値観から未来に美しい地球を残そうと視点を向けた会員を虹の天使と呼びました。しかし、一歩出れば私たち会員は変人扱いされる。その団体と社会の常識がまるで異なるのです。

例えば、お風呂に毎日入ることは一般的にはきれい好きとなるでしょうが、その団体から見ると汚いとなります。なぜなら、身体や頭を毎日洗っている彼らは石鹸やシャンプーで川や海を汚しているからです。地球全体の視点から見ると、私たち文明人は決してきれいではないというのです。

その団体に所属する私たちは、深い部分では経済活動が悪だというパラダイムのもとに生きているので、周囲と話がかみ合わなくなってくるのです。

大学を卒業して社会人となったのですが、経済活動は悪、会社の利益追求が地球を壊すという思想が根底に持っていますので、社会人としては不適合者となるのです。これは由々しき問題でもありました。

NPO会員をよく観察すると、トラブルを抱える会員が多くいました。例えば、奥さんがNPO会員でボランティアスタッフをし、その夫は大手自動車メーカーに勤めているとします。NPOスタッフの奥さんの視点から見ると、夫のやっている行為は環境破壊です。

当然、夫には環境破壊の首謀者にはなってほしくない。しかし一方でその奥さんは夫の給料で生活しており、生活が安定しているからこそNPOのボランティアスタッフとして無給で働けている現実があります。

こうして現実と理想の狭間に苦しみ、ある人は離婚をし、ある人はノイローゼになり、と悪意ある行動から始めた活動ではないにせよ、多くの苦しみが生まれていました。

いったいこれは何なのだろうか、しばらく観察して気づいたのは、この団体がやっていることは良い意味でも悪い意味でも洗脳の手法を用いていることでした。会員向けに定期的に開かれる合宿に行くとその傾向は顕著でした。

まずは今までの価値観を完全にぶち壊す、あなたの経済活動や欲望が社会を壊し、未来の子供たちを苦しめているのだと罪の意識を植え付けます。そして、価値観がグラグラになったところで、新しいモノサシ(価値観)を脳にぶっ刺していくのです。

正義の刃が人を苦しめる

こうして、お風呂に毎日入るのは川や海を汚し資源も浪費される。だからお風呂に毎日入る人よりも、3日に一度の人の方が偉い。1週間に一度の人はもっと偉い。という社会から見ると変人と言われかねない人が量産されていたのです。

そんな論理は一般境人に賛同を得ることもなく、むしろ変人扱いされ、理念としては素晴らしいとしても結果として被害者が多く出るという結果を招きました。

もちろんこのNPOの理念は素晴らしいもので、私服を肥やすような団体ではありません。社会を変えようという正義感で進めているのですが、結果として被害者が出てしまうのです。

こういう事例は山ほどあります。キリスト教を世界に普及させるために侵略した。宗教同士の争い、近所どうしの諍いだって正義と正義のぶつかり合いでしょう。決して自分が悪いとは思っていない。しかし、価値観のぶつかり合いで、人を傷ついていくのです。

価値観の対立をどう解決していくかは、他のページで書いていこうと思います。
『正義の刃が人を苦しめる』これも私が求めているものではないと、この団体から離れました。

 

パンダくん
理念はすばらしいのに、たくさんの人が苦しんじゃうなんて残念だね。

タライ・ラーマくん

そうだね~。
価値観の押し付けは、人を苦しめることが多いね。
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