今回の記事では優先順位の高いものに一点集中する(選択と集中と言われる)のが、何かしっくりこないという方に向けて書いています。
成果が出るものから優先順位をつけ、優先順位の高いものに資源を集中させて、成果を高めるいうものです。
虫めがねで光を集めれば、紙を燃やすこともできるというわけです。
ただ、僕自身は一点集中は合わない人が多いのではないかと考えています。
今回の記事は、一点集中がしんどく感じる人に読んでもらいたいと思って書きました。
1. 自分の才能を全方向から輝かせる方法
2. たくさんのやりたいことを日常に生かす方法
3. 適したライフスタイルの発見方法
4. やりたいことを同時並行で進める方法
ワクワクの同時進行とは?

一点集中がうまくいくケース
一点集中が上手くいくケースは以下の場合が多いです。
短期で成果を求められている場合
思いつくのは受験勉強ですね。
受験生は決められた入試日に合わせて、できるだけ効率よく成果を高めた勉強をしていますし、実際効果もあります。
僕も機械工学から生物化学に転身したときは1日15-20時間くらい勉強していました。
これは資格試験に向けた勉強でも言えますね。
ただし、長期にわたって行うとなるとモチベーションが保ちづらくなると思います。
特定分野の才能が溢れすぎている天才や、自分の生きる分野はここだ!と言い切れる人
イチロー、モーツアルト、アインシュタイン、エジソンなどです。天才と言われる人ですね。
自分の仕事はこれしかない!と言い切れる人も一点集中となる場合が多いでしょう。
上のような方は、一点集中かワクワクの同時進行かなど迷わないと思います。早い段階でこの道しかない!と自然と決まることが多いです。
一点集中のデメリット
一方で一点集中のデメリットもあると考えています。
1. 成果が出ないときの代償が大きい
2. 優先順位の下に来るものはいつまでもできない
3. 一点集中で身に付けた成果が時代の流れの中で求められなくなることがある
1. 上手くいかないときの代償が大きい
一点集中は、他のワクワクを捨てて一番望むものに賭けるわけで、目標通り成果が出ればいいのですが、捨てる者も多くなる分、うまくいかなかった場合の代償も大きくなりがちです。
僕の場合は、大学時代にテニスとスキューバダイビングを行っていました。
テニスだけスキューバダイビングだけに賭けていた人と比べると、上達は遅く虻蜂取らずと言われても仕方ありません。
しかし、当時、テニスだけをやっておけばよかった、あるいはスキューバダイビングだけをやっておけばよかったとは思いません。両方を楽しむことができ、どちらも良い思い出になっています。
2. 優先順位の下に来たものはいつまでたってもできない
優先順位の高いものからこなしていくと、優先順位の下に来たものはいつまでたっても出来なくなる罠に陥ります。
例えば、仕事を第一に考えると家庭がおろそかになったりという具合です。
優先順位の下にあるものは重要ではないかといえば、そんなことはありません。
優先順位の高いものだけを行い、下のものを切り捨てていると、生活のバランスが崩れやすくなったり、ストレスも溜まりやすくなります。
一点集中で頑張る期間を決めればよいのでしょうが、成果が出るまで一点集中を続けようと思うと、リストの中で優先順位が低いものを、いつまでもできぬまま時が過ぎていく、最悪一生できないまま終えるということも起こりえます。
3. 一点集中で身に付けた成果が時代の流れの中で求められなくなることがある
一点集中で身に付けた成果が時代の流れの中で求められなくなることがあります。
他を犠牲にして、時代劇の役者を目指していたのに、時代劇そのもののニーズが少なくなって、大部屋からどうしても抜けることができなかったなど、NHKのカウカムエヴリバディでありました。
このあたりは運の要素が大きいと思われます。
一点集中とワクワクの同時進行の違いを投資や生態系で置き換えてみる
投資に置き換えた場合
一点集中とワクワクの同時進行の違いは、投資や生態系をイメージするとわかりやすいと思います。
個別株を買うのが一点集中です。ワクワクの同時進行は分散投資です。
個別株は、有望な株を選ぶことができれば、短期間で集中的に利益を上げることができますが、上手くいかないときは大暴落もありえます。 ハイリスク・ハイリターンと言えます。
一方で分散投資は、長期運用に適しています。 爆発力はありませんが、年率5-8%くらいのリターンが長期的に見込めます。
ローリスク・ローリターンと言えます。
個別株で勝ち続けるには才能がいるのと同様、一点集中で成果を出し続けるのは難しいと思います。
生態系に置き換えた場合
生態系をイメージしても分かりやすいです。原生林はワクワクの同時進行だとすると、余計な木を切って生産性の高い木を代わりに植林するのが一点集中です。
例えば、ヒノキ林や杉林の方がビジネス的には生産性が高い森となっていますが、生物多様性の視点で見ると不安定です。
人間でも同じなのではないかと個人的には感じています。
特に、優先順位の高いものが自分の内側から出てきたものというよりも、社会の役割の中で生まれたものだったとしたら、自分が本当にやりたいことや大切なことが見えにくくなるのではないかと思っています。
ワクワクの同時実行のちょっとしたコツ
ワクワクの同時実行のちょっとしたコツをお伝えします。難しいものはありません。
それでは行ってみましょう!
情熱に優劣を付けない
自分がワクワクするものは、すべて等価と考えます。
優劣をつけてしまうと、優先順位の低いものはいつまで経ってもできなくなってしまうからです。
自転車のスポークをイメージするとわかりやすいです。スポークの1本がかけてしまうと、タイヤが上手く回らなくなりますね。
それと同じように自分のワクワクで実行できていないものがあると、人生が次第に回らなくなってしまうのです。
そして、自分のワクワクすることを全て日常に取り入れていきます。もちろん時間の配分は変わりますが、同じ情熱を傾けるようにしましょう。
ソースのプログラムの中では、10のテーマで車輪を作っていきます。
1. 自分
2. 家族
3. 友人・同僚
4. 学ぶこと
5. 社会貢献
6. 社交
7. レジャー
8. 体の健康
9. 心の健康
10. 財政
10のテーマの中に仕事をいれていないのは、仕事を入れてしまうとどうしても優先順位を上にしてしまう傾向にあるからです。
この10個のテーマに沿って、それぞれ自分がワクワクすることを書いていきます。車輪をイメージして書いてみると全てが欠かせないものと、実感しやすくなります。
1か月に一度見直す
1か月に1度、車輪を見直すといろいろな発見があるでしょう。
自分のワクワクが違ってきたことに気付いたり、このワクワクは今月できていなかったな、などです。あるいは、各分野でやりたかったことがさらに掘り起こされるかもしれません。
修正するものはないか、すべてに情熱が傾けられているか、情熱に偏りがなかったかなど見直していくと良いでしょう。
小さな一歩を踏み出す
タライラーマの事例
自分が行動することで、予期せぬ縁ができることがよくあります。本当にどうつながるかわからないものです。
僕の場合は、こんな形で縁がつながっていきました。
タライラーマの縁の繋がり
1. 機械工学から微生物工学へ転身することになった切っ掛け
1. 大学受験のセンター試験でストーブが目の前にあり、試験中脱水症状で倒れる
⇒ 2. それが縁で希望していた大学とは異なった大学に入学
⇒ 3. その大学にスキューバダイビングのサークルが偶然あり、そこに入部
(女性が多かったというのも理由のひとつ)
⇒ 4. 海の世界に魅了され、環境保全や生態系に興味を持つ
⇒ 5. 大学院は生物工学に変更(ここで大学受験で第一志望の学校に行くことになる)
これは全く予想していたものではありませんでした。
2. TOEICの勉強をしていたはずがネットビジネスにつながった切っ掛け
もうひとつは、英語からネットビジネスへの縁がどのようにできたかです。
1. オンラインでTOEICのコースを受講
⇒ 2. 講師に頻繁に質問
⇒3. 講師に見込まれ、ネットビジネスをビジネスパートナーとして構築しないかと誘いが来る
⇒ 4. ネットビジネスを全くのゼロから教えてもらった
⇒ 5. 今はその方とも別れて自分で行っている
最初は、ネットビジネスなど興味がなかったのですが、動いていくうちに予想もしていなかった縁が繋がりました。
縁はどこでどう繋がるか予想ができません。
何か面白いなと思ったものに飛び込んでいったら、思いもしない縁がつながってきたというのが実感です。
自分を振り返っても、10年後にこうなろう!と目標を立てたもので今実現できているものは少ないです。
10年前の自分は今の時代を予測することなどできるわけがないですし、自分自身も10年前の自分よりも生きてきた長さ分だけ視野が広がっているはずです。選択肢が広がっているのです。
人間全て塞翁が馬と言いますか、描いていた以上のシナリオを用意されていることが多いのです。
仮に、期待通りにならなかったとしてもいいじゃないですか。ワクワクしていることを日常に取り入れることができたのですから。
結果はおまけのようなものくらいでちょうど良いと思います。
日本にワクワクという言葉を広めたのは宇宙存在のバシャールだと思います。
バシャールの名言でこんなものがあります。
1. どんな小さな一歩であれ、自分の情熱、ワクワクから行動を起こすと、それがより多くのワクワクや情熱につながる糸となり、さらに、その意図がどんどん太くなって、情熱が成長し拡大していく
2. その瞬間瞬間において、自分の選べる選択肢の中で、一番ワクワクするものを選んでください(いきなりライフワークや大きなプロジェクトに取り組む選択をするということではない)
3. 豊かさとは「自分がやりたいときに、やりたいことをやれる能力がある」こと
まとめ
今回の記事では、一点集中とワクワクの同時進行の2つを比べながら、それぞれの使い分ける場面を解説しました。
個人的には、一点集中出行う場面は期間が決まっている場合は有効ですが、通常はバランスを考えて自分がやりたいことを同時進行で行うことをお勧めしています。
特に、ソースでは10のテーマを車輪のスポークのようにとらえ、どれも欠けないようすべての情熱を等価にかけていくことを大切にしています。
次はワクワクをどのように人生の流れに活かしていくかというテーマをお伝えしました。
縁はどのようにつながるかわかりません。小さな一歩が別の方向に縁をつなげてくれることがあります。
例として僕の体験を開示しました。
今回の内容は、次の本を参考にしています。
興味があったらぜひ読んでくださいね。Kindle Unlimitedでどちらも無料で読めます。
特にセルフ・スタディー・キッドは、ソーストレーナーとなるときに購入したのですが、〇万円だった記憶があります。
今は絶版となり、無料になっているんですね。びっくりしました。
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